当時、ゲームセンターでは割とシューティングゲームが席巻しており、様々なシューティングゲームがリリースされていました。
横スクロールのシューティングゲームというと、特にメジャーなタイトルが「グラディウス」シリーズであり、好みの問題はさておいても、そこに異論がある人はいないと思います。
そんなグラディウス、当然、数々のハードに移植されています。
もちろんMSXにも移植されていますよ。私も当時購入しております。
私の個人的な感想としてはものすごく楽しく遊ばせていただいていたのですが、時折、残念移植と称されてしまうこともあるようで・・・。
この評価の理由としては、単純にファミコン版との比較だとは思います。
確かにファミコン版と比べると、色々と残念なところもあります。そもそも1ドット単位でスクロールできない(8ドット単位でスクロール)とか、スプライトは単色でさらに横に4つを超えて並べてしまうと消えてしまう(スプライト番号を変えて?ちらつかせながら無理やり表示させている、確か)とか。
なので、やはり他のハードと比較できてしまうようなゲームの場合は、どうしても評価が落ちがち、というところがあるんですよね。
MSXは純粋なゲーム機ではないので、そのあたりが弱いのは仕方のないことだったりするのです。
そんな最中、1987年にリリースされたのが、「グラディウス2」です。
これ、アーケード等で稼働していた「グラディウスII(1988年)」や、ファミコンに移植されている「グラディウスII」とは別物です。
「コナミアンティークスMSXコレクション」のような他機種への出方はしていますが、いわゆる純粋な他機種への移植はされていない、MSXオリジナルのグラディウスなのですね。
これがまたとても名作なわけです。
MSXなのにグラフィックも頑張っていて魅力的。
ステージのボリュームもアップ。柱を壊すと支えていた床が落ちてきたり、当時としては革新的なことも数々。
ボスもパワーアップ。雷がバリバリっと飛んできたりしてすごいびっくり!きれい!
MSXのスペックを考えると、どうやって実現させたんだろう?と思ってしまう演出・ギミックの数々。
グラディウス2で特に評価が高いのは、音楽でしょうか。
MSXは、本体にPSGという内蔵音源があって、それを使用して音楽・効果音を再生することになるのですが、コナミはこのグラディウス2からSCCというROMに内蔵させる追加音源を用いることで、独自な音楽を実現しています。
これは、他のハードでは実現していないものなので、MSXユーザーの心の拠り所にもなるわけですよ。
思い出補正が強いのは百も承知ですが、時々聴きたくなります。
というか、聴きましょう。
途中復活(結構ステージが進んだ段階でやられてしまい、装備が0になってしまってから続行すること)が難しいと言われているグラディウス2。
子供の頃は、それでもF5を押しまくって(コンティニューしまくって)なんとかクリアしていましたね。
面白かったなぁ。グラディウス2。
是非みなさんも、苦労してファイヤーブラスターをゲットして、びっくりするくらいの使えなさに悶絶して欲しいと思う今日このごろです。
しかしまぁ、この頃(MSX時代)のコナミは本当に素晴らしかった。
グラフィックや音楽はもちろん、アイデア的な部分も良かったし、なによりMSXというハードの限界に挑戦してくれていた。
けど、もう過去の話なんですよね。。。
開発記録ブログとしては内容が全く関係ないではないか、と思わないでもないですが、このあたりにわたしの作るゲームの源流があるといっても過言ではありませんので、記録として記事を書いてみたりしました。
とはいえ、まだまだグラディウス2のテイストを感じられるようなゲームを開発したことは無いのですけどね。スマホアプリですとなおさらこの手のゲームを敬遠しますし。はてさて。
MSX版のグラディウス2、まだ購入しようと思えば購入できるのですね。すごいですね。AmazonでMSX版グラディウス2の中古が出品されていました。とはいえMSX実機を所有している方もなかなか珍しいでしょうから、今プレイするとしたら、Wii U版グラディウス2でしょうか。(Wii U持っていない・・・・・)
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